ジタバタのかなた

いろいろジタバタしてみます  人間関係/投資/定量化

《言う者は知らず知る者は言わず》 じゃぁOODAループなら使えるのか? その7

前々回の ”その5” では,

 

◆ボイド大佐がコンフリクト(衝突・紛争)というものの全体像を論じるにあたって "6項目の階層" を提示していた

 

◆OODAループはそのなかの ”大戦術” や ”戦術” という,実務的なことを説明する階層のなかで論じられているものだった

 

◆ボイド大佐は,その6項目の最上位の項目である ”国家目標” を

「変化し続ける環境に応じて形作り対処する有機的統一体の一員としての我々の適応度を向上させること」

であると説明している

 

ことがわかりました。

 

その6項目の階層をここでも再掲します。

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そして前回 ”その6” では,ボイド大佐の考える戦略階層の次のページを探検に行き,そこでボイド大佐は,

 

◆国家目標,大戦略という上の2項目と,戦略的目標,戦略,大戦術,戦術という下の4項目は,性質が異なるように見えて調和し得るものだ

 

と説明していることがわかりました。

 

 

《まだその先を探検しにいってきます》

今回はさらにその次のページ,

Patterns of Conflict

の143ページ(PDFの表示では144/197です)です。

 

 

今回も機械翻訳だけではなかなか大意がつかみにくく,縦横無尽にジタバタしました。

 

このところ興味が能力をねじ伏せる瞬間を身をもって体感しています。

たとえ能力が低くても,興味と意欲が勝ればなんとかしようとするもんですね。人間。

 

 

さて,これからご紹介する143ページをすこし乱暴に要約するならば・・・

◆旗幟鮮明でない中立勢力を味方に引き込み,味方の決断力や気力を向上させ,敵の戦意をくじくためには,人間の本性に根差したわかりやすい統一ビジョンが必要なんだよ

というようなことをボイド大佐は言っている・・・ということになるでしょうか。

 

ここからはジタバタの成果物です。

およそ納得できるところまで噛みましたので,相応に跳躍した訳出になっておりまするところはひらにご容赦くださりますよう。

 

■Further elaboration
Up to this point—by repeatedly adding, stripping away, and recombining many different, yet similar, ideas and thoughts—we have examined the nature of conflict, survival, and conquest in many different ways.

 

■さらなる詳細

ここまで,さまざまな,しかし類似したアイデアや考えを何度も追加,削除,再結合することによって,種々異なる方法で競合,存続,および紛争の性質を検討してきた。

 

 

A review and further manipulation of the ideas and thoughts that make up these different ways suggest that for success over the long haul and under the most difficult conditions, one needs some unifying vision that can be used to attract the uncommitted as well as pump up friendly resolve and drive and drain away or subvert adversary resolve and drive. In other words, what is needed is a vision rooted in human nature so noble, so attractive that it not only attracts the uncommitted and magnifies the spirit and strength of its adherents, but also undermines the dedication and determination of any competitors or adversaries.

 

これらの異なる方法を構成するアイデアや思索の見直しや促進は,長期にわたる,そして最も困難な状況下での成功のために,中立的なものを惹き付けると同時に自軍や同盟軍の決断力や気力を汲み上げ,敵の決断力や気力を排除し覆すために使用できる統一ビジョンが必要であることを示唆する。 言い換えれば,必要とされているのは,崇高で魅力的な人間の本性に根ざしたビジョンであり,それは中立者を惹き付けるだけでなく,その配下の戦意や戦力を増幅し,どんな競合者または敵対者の一貫性や決意をも損なうものだ。

 

 

Moreover, such a unifying notion should be so compelling that it acts as a catalyst or beacon around which to evolve those  that permit a collective entity or organic whole to improve its stature in the scheme of things. Put another way, we are suggesting a need for a supra-orientation or center-of-gravity that permits leaders and other authorities to inspire their followers and members to enthusiastically take action toward confronting and conquering all obstacles that stand in the way.

 

Such a scheme can be portrayed as follows:

 

さらに,そのような統一的な概念は,集団体または有機的統一体が物事の体系のなかでその才能を高めることを可能にする素質を発展させる触媒または誘導灯として機能できる十分に説得力あるものでなければならない。 別の言い方をすれば,私たちは指揮者や権威者が,彼らの配下構成員に立ちはだかるすべての障害に精力的に立ち向かい征服するための行動を起こさせることを可能にする,方向性を超越したものまたは重心となるものの必要性を提案しているのである。

 

そのような体系は次のように表すことができる:

 

 

・・・ダアッ・・・ブハッ・・ハアハアハァハァ・・・

ここまでが僕の息継ぎの限界です。

 

次回以降でその ”表された体系” たるものを見極めにまいりましょう。

 

ワクワクしますが,ズキズキもします。

永年の姿勢の悪さをズルズルと先送りにしてきたことに由来する左の首すじと肩のズキズキです。 

じごうじとくとはこのことです。