単身の作り置きレシピ2 かす汁編
先日スーパーでフリーズドライのかす汁を見つけてワクワクしながら買って帰ったところ,はたしてそのお味は・・・。
科学の進歩に敬意を払いながらも,自分でこしらえることを決意させてくれるものでした。
酒粕の濃淡の好みは多様なのでしょうが,僕の好みはクリームシチューほどの粘度なので,相当に標準値から外れていることをおもい知ったのでした。
「達成感を得るためには自助努力も必要」ということで,第2弾ではかす汁を作ってみました。
材料
◆酒かす=200グラム入りのもの1袋
今回は全量を投入しましたので相当濃いものになりました。
なんの目論見もない状態で200グラム入りのものを購入してきましたが,僕にとっては結果オーライでした。
薄いのがお好きなら鍋に溶き入れる際に100グラムくらいからスタートされるのもよいかもです。
◆にんじん=1本
複数本入りだと野菜庫で修行僧みたいになりがちなので,一本売りのを買いました。
◆大根=カットされたもの1個
大根の首の方です。こぶしの1.5倍くらいの大きさです。
これもにんじん同様の理由でカットしたものを買いました。
◆油揚げ=2枚
写真は袋だけですが,10×20㎝くらいのうすあげが2枚入っていました。
◆うどん出汁=1袋
かつおぶしや昆布などの出汁の風味がお手軽に欲しかったので買いました。
1袋に対して多量の水増しをしたので,後ほど醤油,塩,味噌などの調味料を加える必要がありました。
◆豚バラスライス肉=200グラム程度
お好みで定番の鮭やブリなどもご検討ください。
魚を調理して調理器具や手指の匂いが気になるときは,少量のお酢を振りかけて洗うとよいのだそうです。
◆水=2リットル程度
今回は3リットル弱の鍋の8分目程度のかす汁をつくりました。
具材やうどん出汁を除いた正味の水量は2リットル程度だろうと思います。
◆醤油,塩,味噌=最後に味見しながら少量ずつ入れました。
器具
◆なべ=3リットル弱の深鍋です。
◆皮むき器=にんじんと大根の皮をむくのに使います。
◆包丁=セラミック製です。かぼちゃなど硬いものをこじるとペキッといくことがありますので要注意です。
◆まな板=僕が扱うと熊の曲芸くらい小さなものですが,もう慣れました。
◆シリコン製のへら=スプーン状になったもので,いろいろ便利です。
シリコン製で熱に強く柔らかいので,こねる,まぜる,すくう,つぶす,こそぐ(上の写真みたいに)…など,いろいろな使い方ができてとても重宝してます。
◆金属のスプーンと小皿=味見などに使いました。
作り方
・・・と書いてみて,かぼちゃスープよりもさらに雑なのでお恥ずかしいのですが・・・
◆にんじんと大根を皮むき器でむく。
◆それぞれを包丁で短冊状(一般的には1×4㎝,厚さ2~3㎜ですがお好みで。)に切る。
◆油揚げ2枚もザックリ短冊状に切る。
◆全部を鍋に入れて,中火(鍋の底に火の先端が付く程度)で炒める。
このあと出汁を入れて煮込むのですが,具材への火の通り加減がわかりやすいので先に炒めました。
今回は焦げませんでしたが,少しきつね色に焦げることがあってもコクが増すそうです。
”メイラード反応”(褐色反応) と言うのだそうです。
◆大根の色が透き通ってきたら,うどん出汁とともに2リットル程度の水をいれて中火で煮る。
◆どんぶりくらいの大き目のうつわに酒かすを入れ,それに鍋のなかから出汁をすくい入れて酒かすを溶く。
◆およそ液状になったところで,鍋に酒かすを入れる。
◆ここからは火を弱くしてなじませる感じで温度を上げました。ブクブク沸騰させるとよくないような気がしましたので。
◆味見をしながら,薄口しょうゆ,塩,味噌をそれぞれ少量ずつ入れてみました。
実はこのとき,味見の回数が多くてわけがわからなくなりました。
あたためて食べる際に塩気は調節できますし,温度によっても感じる塩味も違うと言いますので,ここではぼんやりした味で良いのだと学習しました。
うわあごの奥と舌の奥の両サイドに訴えかけてくるかどうかを自分なりの基準にしました。
◆豚バラスライスを入れます。はやく入れると硬くなってしまうというので,最後に入れて豚肉に火が通れば調理は終了です。
今回のかす汁のために買った ”レンジ対応のどんぶり” と…
小分けのための "400cc冷凍用容器8個" に…
具材と汁がまんべんなくいきわたるように取り分けました。
あら熱を取り去ってから冷凍庫です。
どんぶりに取り分けたのはその日に食べる分でした。
少し粘度が高すぎたのでお湯を足しました。
あと8回,好きなときに楽しめると思うと,何とも言えずうれしくなります。
プラス達成感です。
容器に小分けするところまで,およそ一時間程度の工程でした。