ジタバタのかなた

いろいろジタバタしてみます  人間関係/投資/定量化

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

《愚見数則》10 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第10回です。 原文 妄(みだ)りに人を評する勿れ、斯様(かよう)な人と心中(しんちゅう)に思ふて居れば夫(それ)で済むなり、悪評にて見よ、口より出した事を、再び口に入れんとした処が、其(その)甲斐(かい)なし、況(ま)して、又聞(…

《愚見数則》9 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第9回です。 原文 人を観(み)よ、金時計を観る勿(なか)れ、洋服を観る勿れ、泥棒は我々よりも立派に出(い)で立つものなり。 威張(いば)る勿れ、諂(へつら)ふ勿れ、腕に覚えのなき者は、用心の為に六尺棒(ろくしゃくぼう)を携(たずさ…

《愚見数則》8 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第8回です。 原文 平時は処女の 如(ごと)くあれ、変事には脱兎(だっと)の如くせよ、坐る時は大磐石(だいばんじゃく)の如くなるべし、但し処女も時には浮名(うきな)を流し、脱兎稀(まれ)には猟師の御土産(おみやげ)となり、大磐石も地…

《愚見数則》7 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第7回です。 原文 教師に叱(しか)られたとて、己(おの)れの直打(ねうち)が下がれりと思ふ事なかれ、又(また)褒(ほ)められたとて、直打が上がつたと、得意になる勿れ、鶴は飛んでも寐(ね)ても鶴なり、豚は吠(ほえ)ても呻(うな)つて…

《愚見数則》6 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第6回です。 原文 多勢(たぜい)を恃(たの)んで一人を馬鹿にする勿(なか)れ、己(おの)れの無気力なるを天下に吹聴(ふいちょう)するに異ならず、斯(かく)の如き者は人間の糟(かす)なり、豆腐の糟は馬が喰ふ、人間の糟は蝦夷松前(えぞ…

《愚見数則》5 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第5回です。 ここからはとてもリズム感のよいフレーズが続きます。 原文 狐疑(こぎ)する勿(なか)れ、躊躇(ちゅうちょ)する勿れ、驀地(ばくち)に進め、一度(ひとた)び卑怯未練(ひきょうみれん)の癖をつくれば容易に去り難し、墨を磨(…

《愚見数則》4 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第4回です。 原文 月給の高下(こうげ)にて、教師の価値を定むる勿(なか)れ、月給は運不運にて、下落(げらく)する事も騰貴(とうき)する事もあるものなり、抱関撃柝(ほうかんげきたく)の輩(やから)時に或(あるい)は公卿(くぎょう)に…

《愚見数則》3 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の第3回です。 原文 勉強せねば碌(ろく)な者にはなれぬと覚悟すべし、余自ら勉強せず、而(しか)も諸子に面する毎に、勉強せよ々々といふ、諸子が余のごとき愚物となるを恐るればなり、殷鑑遠(いんかんとお)からず勉旃々々(べんせんべんせん)…

《愚見数則》2 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

愚見数則の続き(第2回)です。 原文 昔の書生(しょせい)は、笈(きゅう)を負ひて四方に遊歴し、此人(このひと)ならばと思ふ先生の許(もと)に落付く、故に先生を敬ふ事、父兄に過ぎたり、先生も亦(また)弟子に対する事、真の子の如(ごと)し、是(…

《愚見数則》1 知らないと大損する夏目漱石の処世訓

初回のごあいさつをいたしましたのち,どんなジタバタからお知らせしていくのが良いだろうかと・・・ 夏目漱石が満28歳のときに松山の尋常中学に英語教師として赴任していたころに書いた一文 「愚見数則」 をチョイスしてみました。 僕にとって,これに出会…

  ごあいさつ

これまでの大半をジタバタしながら過ごしてきました。 ジタバタと目の前の問題を解決していくことで得られる達成感が,日々の原動力になっていたんだろうとも思います。 でも,無邪気でアオハルな時期を過ぎて,世の中の仕組みが少し見えてくると,枝葉に気…