単身の作り置きレシピ9 本格手間なしハンバーグ編
いきなり自画自賛で恐縮です。
今回ご紹介するのは自信作のハンバーグです。
■包丁もまな板も使わない時短調理法なのに本格的においしい。
■炒めたまねぎペーストの ”メラノイジン” と,麩(ふ)の ”保水力” という科学の力をおいしさの根拠とする画期的なレシピです。
■うまくやれば調理中に手を濡らすことさえありません。
■そのうえ焼いておいて冷凍保存できます。
■単身赴任中の方がご自宅にお帰りになったときにご家族のために作ってふるまうならば,きっと大絶賛の嵐になることでしょう。
試してみないときっと大損です。
こんなに単身者にうれしい条件がそろったハンバーグの作り方が,かつて存在したでしょうか。
リキんでみましたが,たぶんあるんでしょうね。^_^;
さて材料です。
たまねぎのみじん切りを入れませんのでシンプルです。
◆あいびきミンチ=今回は約350グラム入ったのを買いました。
◆麩(ふ)=市販の一般的な麩を15個くらい使いました。
汁物などにいれるアレです。パン粉のかわりにつぶして使います。
上の写真は麩の原型のままですが,良くつぶした状態でこぶし半分くらいの量でした。
使い捨てのキッチン用ビニール袋に入れてつぶすと手につかず飛び散りません。
麩には保水性があり,ハンバーグのジューシーさを保つのにはパン粉より良いのだそうです。
◆炒めたまねぎペースト=今回はハウスのカレーパートナー 炒めたまねぎペースト1袋を使いました。
◆ブイヨンペースト=今回はS&Bのカレープラス ブイヨンのペースト1袋を使いました。
◆えのき氷=2個(約80㏄)
脂質をすべてを洗い流してカロリーをゼロに・・・。(うそです。妄想です。)
◆調味料=創味シャンタンを小さじ1杯程度入れました。
味付けに使いやすい調味料です。
◆水=今回は最終的に100㏄でした。
タネの硬さを見ながら足しました。ミンチ肉の質や量によって異なります。
入れるなら牛乳だろというご意見もあると思います。今度味の違いを比べてみたいと思います。
冷凍保存しておけばリアルタイムで食べ比べができます。
◆ねぎ=ハンバーグを焼いたあとに肉汁があふれでていましたので,切ってフリーザーバッグで冷凍してあったねぎを浸しながらフライパンでジワジワ炒めました。
ハンバーグの付け合せです。
器具
◆ボウル=大き目のどんぶりくらいのプラスチック製のものを使っています。
材料を混ぜ合わせ,こねるのに使いました。
◆シリコーン調理スプーン 長さ約26㎝=無印良品製です。これが正しい名称でした。
混ぜる,こねる,計り分ける,成型する,ひっくり返す,取り出す,などに使いました。
たのもしい友達です。
◆金属製のスプーン
シリコーン製調理スプーンに付着したタネをこそぎとったり,フライパンに乗せたタネを成型する補助などとして使いました。
◆フライパン=重いめのテフロン加工のものを使っています。
焼いたハンバーグを冷凍保存するのに使いました。
作り方
◆麩をつぶす。
ビニール袋に麩を15個ほど入れて手でつぶして粉末状にします。
ビニール袋に穴があくと粉が飛び散って面倒ですので注意しました。
完全な粉々にしないと気がすまない性格でなかったことを今回も神に感謝です。
◆ボウルに合挽きミンチ,ブイヨンペースト,炒めたまねぎペーストを入れる。
上のペーストがブイヨン,下のペーストが炒めたまねぎです。
◆麩の粉々を入れる。
◆解凍したえのき氷を入れる。
えのき氷は電子レンジで解凍しました。
◆創味シャンタンを入れる。
すでにいろいろな調味料が混合されていて味付けには便利です。
炒めたまねぎペーストやブイヨンも甘味などの味がついていますし,たべるときにソースなどをかけることもできますので少ない量にしました。
◆すべてを混ぜあわせる,そしてこねる。
◆水を足して硬さを調整する。
水をいれないとタネが硬くなって,食感のフワフワジューシーさが損なわれます。
鍋に入れる各種肉団子も,タネをつくるときに水を足して柔らかくしただけでフワフワ食感が増します。
ミンチ肉に十分たんぱく質も脂質も含まれますので,僕はいつも牛乳ではなく水です。
◆シリコーン調理スプーンでタネをノシノシ抑えつけて空気を抜く(ような仕草をする)。
両手のひらで交互にペタペタする作業で本当に空気が有効に抜けているのか,そもそも空気を抜くと何かよい未来が待っているのか,そのあたりに前から疑問があります。
見よう見まねでペタペタやってみたところが,タネが周囲に飛び散ったり,手に付着したタネの始末に困ったりと良いことがちっともなかった経験にもとづきます。
ということで,シリコーン製調理スプーンでタネをまんべんなく抑えつけてみました。
その作業にどんな効果があったのかはわかりません。気休めのような気もします。
さらに時短を意識するならやらないのもありでしょう。
と・・・,そんなことをおもいながらノシノシしていました。
◆タネをざっくり4等分に切り分ける。
シリコーン調理スプーンを使ってタネを4等分に切り分けます。
といってもタネが柔らかいので,切ったところはすぐに密着します。およその目印です。
下の写真はシリコーン調理スプーンで1/4の量のタネをすくい取っている様子です。
◆1/4ずつすくい取ってそれぞれフライパンにのせる。
写真のようなハンバーグっぽい形にするために,金属製のスプーンを何度か水で濡らしながら成型しました。タネがスプーンにひっつかずに好都合でした。
焼く途中で膨らんで分厚くなりがちな中央部分にはすこしくぼみをつけました。
◆中火(炎の先端が底に触れる)より少し小さいくらいの火にかける。
これくらいの火加減にしました。
アツアツのフライパンにジューッとやりたいところですが,表面が焦げるばかりで中に火が通らないのは困りますので,あまり強くない火にしました。
炒めたまねぎペーストに甘味が強いので,焦げ目は弱火でもほどよく付きます。
◆焼きいろがつけばひっくり返す。
良い焼け具合です。
全部ひっくり返します。
タネをこねたボウルはこんな感じできれいになっています。
◆火を少しだけ弱めて,フライパンに蓋をして蒸らし焼きにする。
中まで火を通したいので,蓋をして蒸らしてみました。
表面をジューッと焼いてないので,どうしても肉汁はタネからあふれ出してしまいますが折り込みずみです。ある程度しかたないと思っています。
肉汁流れだしマニアに生まれなかったことをここでも感謝です。
実際にたべてみると,そんなにジュワジュワ流れだすようなことはありませんでしたが,麩の保水力で十分しっとりしておいしゅうございましたよ。
保存もしますので,なかまで火を通すことを大切にしました。
◆すぐ食べる分(右の皿)と冷凍保存する分(左の皿)にわけ,冷凍保存用はあら熱がとれればフリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れる。
カットキャベツとプチトマトも買ってきました。
野菜もちゃんと摂取してますアピールです。
このあと,ハンバーグを焼いた後に肉汁+メラノイジンがフライパンにあふれでていたので,切って冷凍保存していたネギを数個入れてジワジワ炒めて付け合わせにしました。
流れ出した肉汁の有効利用です。
塩をパラパラで,ほどよい味付けになりました。
焼いたハンバーグのうち1個は食べて,3個は常温まで冷ましてからフリーザーバッグに並べて入れて冷凍庫で保存しました。
タネで保存するより使い勝手がよさそうです。
これをつかって近日煮込みハンバーグなど作ってみます。
全行程なんとおどろきの約40分です。
今回はハンバーグになにもかけずに食べてみましたが,ほどよい甘みと塩味,そのうえブイヨンの香りまでしてとても上品な味に仕上がっておりました。
全部混ぜてフライパンで焼くだけ・・・お好み焼きに続いて時短でおいしいツートップです。
書くと冗長で講釈たらしいですが,工程は少ないので材料さえ揃えば作るのはホントにあっという間です。